「漢字って、読めるけど書けない字が増えたな・・・!」「学生時代は得意だったのに、最近はさっぱりわからん!」私もまさにそうです。普段はスマホやパソコンで文字を打つことがほとんど。いざ手書きで書こうとすると、「あれ?この漢字、どう書くんだっけ?」と手が止まることがしょっちゅう。そんな私に、思いがけない機会が訪れました。
この度、小学3年生の息子とともに「漢字検定」に挑戦することになったのです。息子はこれまでも何度か受験しており、今回は小学校3年生修了レベルの8級に挑戦。そして、初めて漢字検定を受ける私(母)は、思い切って4級を受験することにしました。
「漢字検定、大人だけど何級から受けたらいいんだろう?」と思いますよね。この記事では、私が4級を選んだ理由や、実際に試した勉強法、おすすめの参考書はもちろんのこと、息子との漢字検定挑戦体験を通じて感じたこと、そして何より「脳トレ」としての大人の漢字学習の魅力についてもご紹介していきます。
【重要】漢字検定 大人 何級から始める?〜各級のレベルと選び方〜
大人になってから漢字検定を受けようと思った時に迷うのが「何級から受けたらいいの?」という点ではないでしょうか。漢字検定協会の公式サイトには、各級の「お試し問題」が掲載されています。私も試しに1級の問題を見て、「あれ?意外とできるかも!?」と一瞬、夢を見てしまいました(笑)。
しかーし!いざ漢字検定のテキストや過去問を本屋で手に取ってみると、読み書きだけでなく、四字熟語、対義語・類義語、同音異義語、部首など、多岐にわたる問題形式がぎっしり。そこで初めて「あ、これは全然、無理なやつだ」と現実を知り、安全そうな4級からスタートすることに決めたのです。
実際に本屋で過去問やテキストをパラパラと眺めてみるのが、自分のレベル感を把握する上で分かりやすい方法だとお勧めします。そのままテキストも買えますし。
何級から受けるかは、その人の性格や目標によっても変わってきます。漢検のサイトで目安をチェックできるので、参考にしてみてください。(ちなみに私は2級がおすすめと導かれましたが、問題集を見てやめました)
- 「確実に合格して自信をつけたい!」という方は少し下の級から始めて、基礎を固めていくのが良いでしょう。
- 「せっかくならギリギリまで勉強して、最高の力を試したい!」という方は、少し上の級に挑戦してみるのもアリです。
一般的に大人の方が「漢字の学び直し」として始める場合、以下のような級が目安となります。
大人が漢字検定を何級から始めるかというと、中学卒業レベルの3級、または中学在学レベルの4級あたりから始める方が多いようです。久しぶりに漢字に触れる方は、小学校高学年レベルの5級からじっくり基礎を固めるのも良い選択です。
私の場合はテキストの中身を見て「これならイケそう!?」と判断しました。しかし、実際に勉強を進めてみると・・・意外と忘れているのです!
私が漢字検定4級を選んだ理由
私は4級を選んだと書きましたが、これが「意外と忘れているーっ!」の始まりでした。漢字検定4級は常用漢字のうち約1300字の読み書きが求められ、義務教育修了レベル。まさに中学生で習う漢字が中心範囲だし、「遠い昔に習ったはずだし、普段も目にしているから大丈夫!」と軽く考えていましたさ。
いざテキストを開いてみたら、「書けない!」「こんな熟語、あったっけ?」「知らない言葉まであるじゃないか、初めまして!」と、自分の記憶力の衰えに愕然としました。
スマホやPCの変換機能に頼りきりだと、手で書く機会も極端に減り、漢字の字形が頭から抜け落ちてしまっているんですよね。ある程度の分量を、手で「書く」という行為も何だか久々。
救いだったのは、漢字検定は満点を取る必要はなく、4級は7割(200点満点中140点)取れれば合格!という基準だったこと。(9割だったら危険でした・・・)このハードルの低さも、「よし、やってみよう!」と思わせてくれた大きな要因です。
大人こそ試験勉強で脳トレを!漢字検定の意外な効果を実感
最近、とある本で「大人ほど資格試験を受けたほうがいい。なぜなら、試験内容が役立つことよりも、勉強をすることで脳トレになるメリットが大きいからだ。」というような内容を読んだのですが、今回の漢字検定挑戦でその言葉の意味をすさまじく実感しました。
普段はほとんど使っていない脳の引き出しを開ける作業は、適度な負荷がかかります。「この漢字、ぼんやり字形は浮かぶが、詳細が書けない・・・」と、うろ覚えの字を頭の中で浮かび上がらせる作業・・・まるで昔の記憶を掘り起こすような感覚です。
お前達、しばらく出番なかったよな!生きてるか!?と、脳の奥底に眠っていた部分が目覚めるような自覚がありました。熟語の構成を考えたり、同音異義語の使い分けに悩んだりするたびに、脳が汗をかいているような感覚です。
確実に普段の生活では動かしていない脳みそを、これでもかと使った気がします。新しい知識を吸収するだけでなく、過去の記憶を呼び覚まし、つなぎ合わせるという作業は、まさに最高の脳トレ。
漢字検定は単なる知識を問う試験ではなく、大人の脳を活性化させる格好のツールだと、身をもって体験することができました。最初は手で書くことが苦痛だったのですが、だんだん勘を取り戻してきて一気に問題集を仕上げた時は、なんとも言えない達成感!これは認知の維持や、仕事の効率化にもいいかも!
【実体験】漢字検定4級の具体的な勉強法とおすすめ教材
実際に漢字検定4級合格のために実践した具体的な勉強法と、特におすすめしたい教材をご紹介します。勉強を始めるにあたって最初に行ったのは、現状把握です。本屋で実際に見て、テキストをゲットしてきたら・・・。
漢字検定の勉強方法
- 公式の過去問を一度解いてみる:時間を計って実際に解いてみました。何年分かやってみると、その後の学習計画を立てる上で重要なポイントが見えてきます。
- 苦手分野の徹底洗い出し:書けない漢字、四字熟語、対義語・類義語など、自分の弱点が明確になりました。私は特に「書くこと」と「熟語の知識」が課題だと痛感しました。
8割は正解できたので何とかなりそうですが、残り2割も脳に叩き込まないと、次の3級、2級に進むのが大変になります。(←まだやるんかい)同じようなところばかり間違えるので、課題は浮き彫りです・・・。
ハッキリ言って、漢検の熟語を書けなくても普段の生活では全く困りません。思考して、字を現実の紙に書くことで、脳に負荷がかかるのが心地良くなってきました。なんだか勉強後は、確かに頭がシャキッとしてます!まるで運動後のようです。
次に、具体的な学習方法です。
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ひたすら「書く」!実践と工夫 スマホやPCに頼り切りだった日々から一転、改めて手で「書く」ことを意識しました。私の場合はテキストに直接書き込んで、一通りやってみました。 一方、息子の場合も同様に「書く」練習を重視。市販のテキストのマスが実物の試験より小さいことがあるので、息子の問題集は拡大コピーして、実際のテストのサイズで練習できるように工夫しました。これも本番の試験形式に慣れる意味でも有効だったと思います。
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無料プリントをフル活用! 「漢字検定 ◯級 プリント 無料」と検索すると、たくさんの練習問題がヒットします。家で印刷ができる方には便利ですね。通勤時間やちょっとした隙間時間にも眺めることができるので、とても便利です。
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間違えた問題はノートにまとめる 過去問やプリントで間違えた漢字や熟語は、自分専用の「間違いノート」にまとめると有効です。私は面倒だったので、苦手なところはテキストに直接マーカーしていました。あとはひたすら、手を動かして覚えていきます。
漢字検定おすすめのテキスト
漢字検定の勉強に欠かせない教材をご紹介しますね。おすすめは実際に書くことですが、App StoreやGoogle Playで「漢字検定◯級」と入れるとアプリもたくさん出てきます。ご自身のやりやすい方法で挑戦してみてください。
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日本漢字能力検定協会 公式問題集: 検定を主催している協会の公式問題集はマストです。私と息子が使ったのはこちらです。実際の試験形式や問題の傾向を把握するには、これ以上の教材はありません。過去問を一通り解いてみると、何となく見えてくるものがあります。→漢検 4級 過去問題集 2023年3月発行【公式】 [ 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 ]
- 分野別問題集: 私の苦手分野だった四字熟語や対義語・類義語に特化した問題集もありました!「分野別問題集 」のようなタイプですね。これらは数をこなすことが得点アップに直結します。苦手な部分を集中して補強できるのが、分野別問題集の大きな強みですね。漢検 3級 分野別問題集 改訂三版 【公式】 [ 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 ]
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(5級まで)スマートフォンアプリ『いちまると旅しよう!しりもじ漢検』: 漢字学習アプリもおすすめです。日本漢字能力検定協会が提供している公式アプリ『いちまると旅しよう!しりもじ漢検』は楽しく継続するために非常に良さそうです。
子どもたちに大人気の協会公式キャラクター「いちまる」と一緒に、まるで旅をするように漢字を学習できるのが特徴です。漢字問題を解くだけでなく、かわいいキャラクターとコミュニケーションを取りながら、モチベーションを保って学習できます。
無料で最後まで遊ぶことができて(広告なしは有料版)、漢検10級〜5級レベルに対応しており、エリアごとに各地の名産品や名所が現れるなど、大人も楽しめる工夫が凝らされています。
これらの教材を組み合わせることで、効率的に学習を進めることができました。特に、脳トレ効果を感じ始めた「書く」という行為は、無料プリントや問題集で意識的に取り入れることをおすすめします!
小学3年生の息子と挑む漢字検定8級(親目線で)
ここまでは主に私の漢字検定4級挑戦についてお話ししてきましたが、小学3年生の息子は、小学校3年生修了レベルの漢字検定8級に挑戦しました。漢字検定は子どもが漢字学習の目標を持つ上でと、ても良いきっかけになりました。彼の勉強法は、基本的には問題を解かせることでした。
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ひたすら過去問を解く:公式の過去問題集を解きました。9級までは語彙力はそこまで気にしなくても、漢字単体で覚えればある程度解けましたが、8級になると熟語や文章の意味を理解していないと、正しく読み書きできない問題がちょこちょこ出ています。「言葉を知らないと読めないな〜」と、語彙力の重要性を感じさせられましたね。書き順の問題なんて、私こそが間違って覚えていた字がちょこちょこ出てくるし、親も新たな発見になります。
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苦手な漢字を練習:間違えた漢字は何度か書き取り練習をしました。市販のテキストのマスが小さい場合は、拡大コピーして実際の試験用紙と同じくらいのサイズで練習できるように工夫しました。これは、本番の解答用紙に書く感覚を養う上でも有効でした。(息子は字が汚いので、コンピューターが読める字形を目指して練習しました)
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親子で声に出して確認:分からない読み方や、間違えやすい漢字があれば、二人で一緒に声に出して確認したり、意味を教えたりしました。親としても小学校で習う漢字を再確認する良い機会にもなりました。
親子で一緒に漢字検定に挑戦することには、たくさんのメリットがありました。 お互いの勉強している姿を見られること。私が唸っている横で、息子も黙々と漢字を書き続けていたり、逆に息子が難しい問題で悩んでいる時には、私がそっとヒントを出したり。受験期に友達と図書館で勉強した記憶が、うっすら蘇ったりもしました。
まとめ:漢字検定の結果発表と次へのステップ!
私も息子もそれぞれの持ち場で全力を出し切りました。私(4級)見事合格! そして、息子(8級)も見事合格! 親子揃っての合格を勝ち取ることができました。今回の漢字検定挑戦は、私たち親子にとって非常に実りの多い経験となりました。
私自身は漢字学習を通じて脳が活性化される感覚を味わい、普段の生活ではなかなか味わえない達成感を得ることができました。デジタルに頼りがちだった「書く」という行為の重要性を、再認識できたのは大きな収穫です。
大人こそ資格試験で脳を動かしてみませんか?その意外な副産物に楽しくなると思いますよ。私も次は3級を目指して脳トレしようと思います!