
「好きなことがない」と感じるあなたへ
誰かの夢中になってることや、やりたいことがまぶしく見えるとき、ふと自分には「好きなことがない」ような気がしてしまうものです。それは決して悪いことでも、欠けていることでもありません。きっと自分の中にも、好きの芽は静かに眠っているだけ。焦らなくて大丈夫!
「やりたいことがないのは暇なだけだから、素直に暇を楽しんだらいい!」という、全てを解決しそうなコメントを放った著名人がいます。確かにそうかも・・・!と思いましたよ。
とはいえ、この記事では「好きなことがない」と感じている方に、好きを見つけるヒント、そして好きの種になりそうな一覧をお届けします。暇も平和で最高ですがね。
「好きなことがない」と感じるのはおかしくない
SNSを開けば、「やりたいことが明確な人」「夢に向かって努力している人」がたくさん出てきます。そんな姿を見て、自分には何もない・・・と落ち込む日もあるかもしれません。好きなことが見つからないのは、怠けているからでも、感性が鈍いからでもありません。
「やりたいことがない」は余裕がある証拠!?
極端ですが、火事のような緊急事態のときに「さぁ、好きなことをしようかな!」とは思いませんよね。 「やりたいことがない」というのは、ある意味で「今、ここ、平和!」だということ。それだけ、心に余白があるという証でもあるのです。
もし、「仕事や子育てで全く時間に余裕がない、アレがやりたいのにー!」の、「アレ」をお持ちなら、それは大事な好きの種。フルサイズで叶えるのは難しくとも、スモールサイズにてスタートしてみるをおすすめします。
「他人のペース」に合わせなくていい
誰かと比べて焦る必要はありません。 好きは競争ではなく、自分の中に静かに育つもの。周りと同じスピードでなくても、自分の時間でゆっくり見つけていけばいいんです。そして「好きなもの」は、派手でなくてもいいし、人に誇れるものでなくてもいい。むしろ、自分にしかわからないような、小さなことがあれば十分。
好きなことを見つけるヒント
「好きなことを見つけよう」と意気込むと、どうしても見つけなければ!というプレッシャーが生まれます。でも、好きは無理に探すものではなく、心の中にある小さなサインに気づいていくもの。
恋愛ではありませんが、好きな人を探す!と探すよりも、知らんまに恋に落ちているぐらいの「好きなこと」に巡り合いたいものです。そんなサインを見つけるためのヒントをいくつかご紹介します。
① 「小さな心地よさ」を拾ってみる
小さなことですが、朝のコーヒーの香りが好き。洗濯物がふかふかに乾いた瞬間がうれしい。それも立派な好きです。五感と神経を研ぎ澄ませて、日常にアンテナを張っておかねば、見逃しそうな小さな幸せたちです。
- 天気のいい日に布団を干す
- 新しいノートを開く
- 温かい飲み物をゆっくり飲む
- 植物を眺める
- 静かな時間を過ごす
② 「昔好きだったこと」を思い出す
子どもの頃、時間を忘れて夢中になったこと。それは、今でも自分の中に生きています。形を変えて、今の暮らしに取り戻せるものがあるかもしれません。
- 絵を描く
- 本を読む
- 外で遊ぶ
- 歌う
- 友達とおしゃべりする
子どもの頃に好きだったものを掘り起こすのは有名ですよね。私も時々、思い出してはやってみるのですが、「今やってみると、面倒くさいな!肩も凝るし!」と気付くことも多々あります。時間が無限にあったように思うあの頃と、今の自分は好みが違うのか・・・そんな発見もあったりします。
③ 「やりたくないこと」から逆算してみる
不思議なことに、「好きなこと」がわからなくても、「苦手なこと」「やりたくないこと」なら思い浮かびやすいものです。そこから逆に考えてみると、「これは好きかもしれない」という方向が見えてきます。
また、「やりたくないこと」の中から選んでみるのも、新しい自分を発見するきっかけにもなります。飯島直子さんは50代になってから、「苦手なことを、新しく始めてみよう!」とSNSを開始して人気アカウントになっています。これは無理!と思っている中に、運命の趣味が眠っているかもしれません。
④ 「人に話したくなること」を探す
つい誰かに話したくなること。それは、あなたが心から興味を持っていることの証拠です。ニュースで気になった話題、最近見たドラマ、家族に「これ見て!」とシェアしたくなる動画、それらは「好きの種」かもしれません。
これも意識していないと見逃してしまうので、日常生活にアンテナを張っておきたいですね。無意識に自分が話題に出すもの、そこにヒントがあるかもしれません。
好きなこと一覧|ヒントになるジャンル別リスト
ここからは、「好きなことなんてないぞ!」と感じるときにヒントになる、ジャンル別の好きなこと一覧をご紹介します。「やってみたい」と思えなくても大丈夫!ちょっと気になる、これは好きだったかも、と思うものがあれば、立派な第一歩です。
家の中でできる好きなこと
- コーヒーやお茶を丁寧にいれる
- 料理やお菓子をゆっくり作る
- 本を読む、雑誌をめくる
- ノートや日記をつける
- 家の片づけ・模様替え
- アロマやキャンドルを楽しむ
- ひとり映画鑑賞
- 手芸・刺繍・スクラップブック
- 音楽を聴く
- 植物を育てる
- パズルやボードゲーム
- 写真整理
- 断捨離
- お香を焚く
- YouTubeで学ぶ
外に出て楽しめる好きなこと
- 公園を散歩する
- カフェめぐり
- 図書館や美術館へ行く
- 新しいお店をのぞく
- 写真を撮る
- 花屋さんをのぞく
- ドライブ・自転車で散策
- 旅行や日帰り旅
- 朝市・マルシェを歩く
- 神社仏閣めぐり
- 海辺でぼーっとする
- 登山やハイキング
- マンホールや看板観察
- 街歩き
- 星空観察
学び・スキル系の好きなこと
- 英語・韓国語など語学の勉強
- 書道・水彩画・絵日記
- デザイン・動画編集
- 文章を書く・ブログを始める
- 手帳術・暮らしの記録
- ハンドメイドを学ぶ
- オンライン講座受講
- 家計管理・ライフプランの勉強
- プログラミングやアプリ制作
- 写真編集
- 読書会に参加
- 絵本を読む
- お金の勉強
- 書評を書く
- イラスト練習
癒し・リラックス系の好きなこと
- 音楽を聴く・歌う
- 半身浴やスパでゆっくりする
- マッサージ・ストレッチ・ヨガ
- 瞑想や深呼吸
- ぼーっと空を眺める
- 香りを楽しむ
- ペットと過ごす
- 眠る前のリラックスタイム
- 美容ケア・スキンケア研究
- ぬいぐるみや雑貨に癒される
- 夕焼けを眺める
- アロマオイル作り
- 感謝日記を書く
- 何もしない時間をつくる
- 好きな言葉を集める
「好きなことがない」自分を責めなくていい理由
やっぱり好きなこと、まだピンとこないな・・・と感じたとしても、大丈夫!好きなことがないという状態を、無理に変えようとしなくていいんです。
「今は見つかっていないだけ」
好きなことがないというのは、まだ出会っていないだけで、自分の中身が空っぽというわけではありません。ただ、今が平和なだけです。極端な話、この先ずっと見つからなくても何も問題がありません。実は朝起きてから夜寝るまで、好きに囲まれすぎていて気付いていない、ただ毎日がハッピーだった・・・ということでもあります。
無理に見つけようとしなくてもいい
「好きなことを見つけなきゃ!」と思うほど、見つからないことも。 好きは、がんばって探すよりも、気づいたらあったわ・・・という形で見つかるもの。何もしない日や、なんとなく過ごした時間の中で、ふとした瞬間に出会えることもあります。立ち止まることも、探すことの一部です。やはり、まるで恋愛みたいなものですね。
「好きなこと」は育っていく
好きは、見つけた瞬間に大輪が咲くわけではありません。最初はほんの少しの興味だったものが、繰り返すうちに、ジワジワと育っていく。ちょっといいかも!ぐらいに思った気持ちを、大事にしてみてください。ある日ふと、「いつの間に、こんなに育ってきたか!」と気づける瞬間がきます。好きなことがないというのは、まだ芽が出ていない冬ですね。春を待ってもいいし、ずっと冬をエンジョイしていてもいいのです。
まとめ|小さな一歩から、あなたの「好き」が見えてくる
「好きなことがない」と感じるとき、つい何かを始めなきゃ!と思ってしまうけれど、本当は無理に動かなくてもいいんです。大切なのは、日々の中で小さな心地よさを見つけていくこと。
よく「感謝日記をつけましょう!」みたいなことを聞きますが、あれも好きなこと探しに有効です。今日よかったことを意識して探し、書き留める。そこに芽があるかもしれませんね。焦らず、比べず、自分のペースで好きを見つけていきましょう!
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