すごくいい写真!
View this post on Instagram
・・・と思いますが、これが絵だなんて信じられますか。
見れば見るほど、信じられません。
しかも鉛筆だけで描かれていると聞いて、二度驚きました。
白黒の世界なのに、まるで生きているような温度感が伝わってきます。
あまりに感動しすぎて、他の作品もありったけ眺めました。
こんな素晴らしい作品がどうやって誕生したのか。
天才画家・古谷振一(ふるや しんいち)さんの経歴が意外でしたので、ご紹介します。
富山では鉛筆画教室も開かれていました。気になります!
古谷さんのご経歴
1964年 、富山県の生まれ。
小学生の頃から絵が上手く、図工は常にトップ。(ですよね・・・!!)
テクノロジーと絵画への興味を持ち、双方の分野で夢を抱くようになります。
テクノロジーの方が食いっぱぐれがないだろうとの思いから、技術系への進学を選び、絵からは遠ざかりました。
(これだけの神技術を持ちながらも、食いっぱぐれのない方面へ舵を切るとは、芸術で食べていくのが、いかに大変なのかが伺えます。)
その後は大手メーカーに入社し、ほどなくして鉛筆画を再開。
会社の作品展で鉛筆画を出展したところ、間違えて写真コーナーに展示された(!)というエピソードがあります。
2013年にYouTubeに鉛筆画のメイキング動画を投稿開始。
ネットニュースで写真を超えた鉛筆画と紹介され、テレビ出演多数。
「鉛筆アートの世界 古谷振一展」を開催し、1万人を動員。
現在のご活躍へと続いていきます。
コンテストでも写真に間違われたほどの、精巧な絵ということですね。
なんなら写真以上に伝わるものがあります。
古谷さんがバズったきかっけ・広瀬すずさんを描いた動画!
View this post on Instagram
はい、もう生きてますね。美しすぎて言葉が出ません。
そもそも、なぜ鉛筆画を選ばれたのか?
社会人になってから、趣味で絵を描き始めたという古谷さん。
道具の手入れが面倒という理由で、手っ取り早く使える鉛筆にしたそうです。
天才は道具を選ばない。
手間は省き、描くことに集中したい、という絵への愛も感じられます。
普通のデッサンではリアル画は描けないので、独自の手法を編み出して、このような画風が誕生しました。
制作過程を動画にしたところ、大バズりして世に知られたということです。
YouTubeに感謝!こんな天才が存在していたことを、一般人にまで広めてくれたのですから。
古谷さんの使っている鉛筆&描く時間
約30種類の濃さの異なる鉛筆を使い分けています。
そんなに濃さの種類があったなんて、素人には想像がつきません。
似顔絵は1枚あたり大体10時間~15時間で完成するといいます。
集中すると、8時間も描き続けるんだとか・・・。
使っている鉛筆はトンボ鉛筆のMONO100、三菱鉛筆のHi-uniがメイン。
なんと、トンボ鉛筆のCMにも登場されていました!
はぁ・・・すごい。平面から人が、命が生まれてくる感じです。
髪の毛や肌の質感が、もうホンモノです。
古谷さん曰く「鉛筆画は写真にない温かさや、消しゴムで簡単に消えてしまうはかなさがある。髪の毛の細かな質感などを楽しんでほしい」とのこと。
複製できない、一点モノ・・・。
絵から溢れる圧倒的な透明感も、消しゴムで簡単に消えてしまう儚さがあるのです。
映画『いのちの停車場』ティザービジュアルに採用される
2021年、いのちの停車場のティザービジュアルにも採用されています。
吉永小百合、松坂桃李、広瀬すずらが命に向き合う 『いのちの停車場』初映像解禁 #いのちの停車場 #吉永小百合 #松坂桃李 #広瀬すず https://t.co/dXl1BFzS4q pic.twitter.com/YgpSjfS96k
— クランクイン! (@crank_in_net) 2020年12月23日
大迫力!4人分の似顔絵が集結しています。
映画の世界観が伝わってくるような、温かなタッチです。
もはや写真と並んでも、まったく違和感がない鉛筆画。
古谷さん鉛筆画教室
古谷さんの地元、富山県では定期的に鉛筆画教室が開かれていました。
恐れ多いですが、習ってみたい気もします・・・。
古谷振一さん鉛筆画まとめ
以前は古谷さんの鉛筆アート教室も開催され、生徒さんたちの作品展も成功されたようです。
作品を生み出すだけでなく、弟子を育てる活動もされているとは、恐れ入ります。
私の中で2024年のいちばんの感動は古谷さんの作品になりました。
ぜひ個展にも行って、生の作品を拝んでみたいものです。