
「虫は大の苦手!でも、ガラスケースの中なら見てみたい!」そんな怖いもの見たさから、国立科学博物館で開催された特別展『昆虫MANIAC(マニアック)』へ行ってきました。本記事では、虫嫌いな筆者が実際に体験したリアルな口コミレビューと、2025年の大阪・名古屋会場の最新情報をお届けします!
一枚のガラスを隔てるだけで心が強くなり、あんなに怖かった虫たちが急に観察対象に変わるから不思議!動物園のライオンだって檻があるから笑って見られるのと同じで、「距離感」があると人間は強くなれますね。
なんと昆虫は約100万種もいるとのこと。自分が知っている昆虫などほんの数十種にすぎず、昆虫のほとんどが「マニアック」側に属しているとは。カブトムシやクワガタムシなどのメジャー昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む「ムシ」たちのまだ見ぬ驚きの生体に迫るとのことです。
昆虫MANIAC展示の内容と見どころ(ネタバレ少し)
展示のテーマは、昆虫をマニアックに見る。昆虫学の研究者たちが、本気で変態的に虫を愛する視点で作り上げた空間です。見どころは、世界中の巨大昆虫の標本や2m級のオブジェ、香りの出る展示まで。
昆虫が生きる環境を「見る・触る・嗅ぐ・聞く」で体感できるようになっていて、思わず「うわぁー!」と声が出るほどのリアルさでした。
【口コミレビュー】地獄の!?ゴキブリコーナーが興味深い・・・!
※以下、展示写真あり・苦手な方はご注意を
怖いもの見たさが勝つ、ゴキブリコーナー!
正直、一番印象に残ったのは・・・ゴキブリコーナーです。展示を監修した研究者のコメントが興味深くて、「研究者だからといって全ての虫を愛しているわけではない」という現実的な言葉に妙な親近感を覚えました。
「元気なGは容赦しません」
「普通に叩いて包んで捨てます」
「家に出るGは貴重な種類ではないので、殺処分でOK」
専門家でもそう思ってるの!?と笑ってしまいました。ガラスケース越しに見ると、ぜんぜん大丈夫!何ならでっかい虫たちの展示に慣れてくると、私が知っているゴキブリなんて小さいんだな・・・と錯覚してしまう不思議な効果まで。「どこで見かけるか」で怖さが変わるとは、人間の心理って面白いです。

彼らは人間の領域に入ってくるからギャー!な対象になるのであって、森林で静かに暮らしていたら存在感は薄いのでしょう。そんな心を見透かしてか、「家にいるから怖いんだよ?ほら、森の中にいたら嫌悪感はそれほどでもないだろ?」と、ご丁寧に合成写真の展示まで!納得の一枚です。


見れば見るほど、ゴキブリのことばかり考えている自分に気付きます。最も身近であり、最も恐怖な存在。どう見ても世界最大級のトンボや、世界最大の蝶のほうがインパクトがあるのに、彼らは日本人の家屋にはまず現れないからゾッとしません。
印象に残った展示たち
その他も、たくさん印象深いものがありましたが、特に強く残ったものがこちらです。
- アンガールズ山根さんが発見した新種「モトナリヒメコバネナガハナネカクシ」
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うんこ虫ことオオセンチコガネの生態展示
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世界最大級の蝶やトンボの標本
アンガールズの山根さんがテレビ番組で偶然にも発見した、新種の虫・・・。偶然見つけられるものなのか。やはり何かを持っているお方です。ともに発見した先生も「まさかコレ、新種じゃないか!?」と気付くこともマニアックすぎます。
「オオセンチコガネ」は名前からして美しいのに、うんこ虫というギャップが最高でした。生態系の中で大切な役割を担っていることを知って、少し見る目が変わります。

会場のところどころでは、昆虫を拡大したオブジェがお出迎え。子どもの頃は、よくこんなのを手掴みできたものだと、自分が恐ろしくなります。なんなら知らずにムカデも掴んで、指を刺されたことがあります。

一生分?の昆虫を見学して帰ってきました。虫は大の苦手ですが、展示だと心は強くなれるので大変に興味深かったです。
昆虫MANIAC混雑情報(東京展)
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私が行ったのは7月の平日午後。
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どの展示にも人はいましたが、並ばずゆっくり見られる程度でした。
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夏休み期間は平日でも混むと思うので、午前中か閉館間際が狙い目です。
写真撮影も一部OKだったので、スマホ片手にじっくり観察できます。小さなお子さん連れなら、平日午前中の入場、平日の閉館前が空いていると思います。
昆虫マニアック今後の開催情報(2025〜)
東京・大阪での展示は終了しましたが、これから名古屋が開催されます。
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大阪展:2025年7月12日(土)〜9月23日(火・祝)@大阪市立自然史博物館
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名古屋展:2025年11月8日(土)〜2026年2月1日(日)@名古屋市科学館
関西・東海エリアの方は、ぜひチェックを。口コミ的にも「怖いけど面白い!」「子どもが大喜び!」と高評価です。
まとめ:マニアックだけど笑える昆虫展!
『昆虫MANIAC』は、虫嫌いでも笑って楽しめる展示でした。怖いもの見たさで行ったつもりが、研究者の熱意と展示の工夫に心を掴まれ、気づけば虫を語りたくなっている自分がいました。「虫が苦手でも大丈夫?」と迷っている方にこそおすすめ。怖さよりも、発見の面白さが勝ちます!こっちに飛んでこないから、大丈夫。
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